ただの紙切れ一枚じゃなくて、立派なアルバムに格納されている。
卒業証書の配布は、学籍番号順に行われる。
つまり、この先頭だ。
普通だったら、「くそ、余計な役割を与えやがって・・・・。」
って感じだが、今日だけは違うぞ!!
卒業証書は、最初の一人だけが文面を朗読され、
残りは以下同文だ。
つまり、この僕だけが全文朗読で、他のヤツラは以下同文。
m9(^Д^)プギャー!!
「でも、流年者って壇上で目立ったりしたら困るんじゃないの?」
って思う人もいるだろう。
それが、違うんだな。
僕はテーブルマナーとか、式典での作法とか、
そういった礼儀作法に関しては厳しく教育されている。
つまり、壇上に上がって証書を受け取って壇上を降りるまでの一連の動作、
これに関しては絶対の自信があるのだ。
普通の人の場合、モジモジしてたり、ニヤついてたり、一礼が無かったり、
色々とみっともないシーンを演じてしまうんだけど、
この僕にそういうことは無い。
��ャキーンと立派に決めてきたぜ!!
正真正銘、最後の最後に一つ、いいことがあってよかった。
これから部活の飲み会を行い、明日の朝に名古屋を去る。
そして、両親に卒業証書を見せて、この流年者の使命は全て終了する。
次回、「流年者の日々」、最終回。