2004年10月26日火曜日

災害の日の誕生日

今日も何も無い1日が過ぎてしまった・・・・。

さて、新潟で地震が起きたのはみんな知っていることだろう。
こういうとき、ニュースでは必ずその日に誕生した赤ちゃんが報道される。

・阪神大震災当日に生まれた赤ちゃん
・越中地震当日に生まれた赤ちゃん
・同時多発テロ当日に生まれた赤ちゃん
・原爆投下の日に生まれた赤ちゃん

どれも死人が多く出た惨事だが、その中で新しく生まれた命ということで、
このような赤ちゃん達は「希望の象徴」として扱われる。

実は、僕もまた、災害に関係する誕生日なのだ。
伊勢湾台風をご存知だろうか?
死者5000人を出した、戦後最大の台風だ。
この台風が日本を直撃したのが9月26日で、年は違うが僕の誕生日も9月26日なのだ。
誕生日のたびに祖母からこの台風について聞かされたものだ。
だが、僕の場合、決してテレビに映るような「希望の象徴」ではなかった。
大勢の人の命を吸って生まれてきた「災いの象徴」として扱われてきた。

実際に、この9月26日には災いが多い。

・平成16年ハリケーン「ジーン」がアメリカを直撃
・平成15年北海道釧路沖でマグニチュード8の地震
・平成13年三宅島噴火

最近ではこんな感じだ。
幼い頃には台風の直撃で、
誕生日にお出かけする予定が潰れたことも2回ほどある。
そのたびに、雨男だの、天災を呼ぶ子供だの、散々に言われてきた。

このような幼少期の経験からだろうか?
テレビで災害当日に生まれた赤ちゃんなどを見ても、決して「希望」などとは思えなくなった。
むしろ、僕以上の「災害児」であるようにしか見えない。

僕は地震当日に生まれたあの2人の赤ちゃんが心配だ。
今だけはテレビで「希望」として扱われるが、
来年以降、周囲の大人からは僕以上の「災いの象徴」となることだろう。

20年後、僕のような人間にならないことを切に願う。

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