2004年5月4日火曜日

あなたは何ですか?

サイト更新のため文章を作っててふと思った。

「あなたは何ですか?」

こう聞かれたらあなたはどう答えますか?
僕の場合、”大学生”だと答える。
親父なら”ファッションデザイナー”、お母さんなら”主婦”と答えるだろう。
つまり、社会から見れば、僕は大橋由希也ではなく、一人の男子学生なのだ。

では、特に何かと答えられない状況はどうだろうか?
例えば、「無職」
無職は答えになってない。0と1では全然違う。
りんごが1コあれば”1コ”だ。0コならばそれは”無い”であり、0コではない。りんごじゃない。

では、「アルバイト」ならばどうだ?
これも違う。アルバイトは動詞であり、「作業」とか「掃除」とか、これらと同類だ。
正しくは「作業員」「清掃員」だろう。

こうして自分が何かを明確に示すために近代になって作り出された言葉が、「プー太郎」であり、「フリーター」なのだろうか?

やはりこれらはかなり危うい存在だ。
社会は個人そのものを見るのでは無く、その人の肩書きを見ている。
この2つの肩書きは極めて「無い」に近い。「無い」ならば、それは存在しないことであり、社会からはその人は見えない。道に転がる石であり、戸棚の裏のほこりであり、空に浮かぶ雲だ。

僕が大学生でなくなったら、もはや僕は何でもない。このままではマズい。大学生であるうちに新しい何かを作らなくてはならない。
できれば、一生消えることの無い何かを・・・・。

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