しかも、一度実家に届いて、
それをお母さんがこっちに転送してきた。
マズい、マズいぞ・・・・。
思い起こせば、夏休みに帰省していた時期の、お母さんとの会話。
(・∀・)「ねーねー、大学って、卒業するときに卒業アルバム作るんでしょ?」
(´・ω・`)「そうだね。予約制で、希望者が購入するんだ。」
(・∀・)「わー、楽しみだなぁ。あなたの写真や、研究室の写真とかも載ってるんでしょ?大学生活の思い出だもんね。お母さん大切にするから、絶対買ってよね♪」
(´・ω・`)「えー・・・。」
(・∀・)「ダメダメ。大学を卒業できるのは1回キリなのよ。後でやっぱり欲しくなっちゃったら困るでしょ?絶対買わなきゃダメよ。あなたの友達がどんな子か、お母さん気になるわ。写真に写るときは、服装に気をつけなきゃダメよ。それから、ちゃんと笑顔を作って、綺麗に写してもらうのよ。いい?」
(´・ω・`)「わ、分かったよ・・・。」
困った・・・。
実は、僕は実家では優等生を演じてるんだよ。
つまり、朝から夕方まで真面目に研究室で研究して、
夜は来年からSEになるための勉強。
月に1、2回は友達と飲み会を開いて、
将来の大志について熱く話したりしているという、
古来から理想的とされる優秀な人物像を捏造しているのだ。
実際は、研究室に行くのは週に1回、2時間ほど。
家では遊び呆ける元気も無く、ただ静かに何もしていないだけ。
友達はもちろん0。
酒は家で一人勝手にグビグビ飲んでるだけ。
人生に対するやる気無し。
バイトもせず、食材調達以外には一歩も外に出ない引きこもり。
古来から最悪とされる真性のクズを爆走している。
卒業アルバムか・・・。
見たことはないが、想像はつくな。
たぶん、ゼミや研究室の集合写真、サークルや部活の集合写真。
学園祭とかで楽しそうにしている男女のグループ。
卒業式で胴上げとかされているシーン。
友達数人で組んで記念撮影する企画もあったはず・・・。
僕の写真は、4月の健康診断の時に撮らされた顔写真1枚だけだろう。
ウ、ウゲェッ・・・。
想像しただけで吐き気がしてきた・・・。
こ、こんな呪いの書など、買えるわけねえだろ・・・。
しかも、値段は2万円。
ふざけんなよ・・・。