そろそろ、研究室生活のパターンというものが見えてきた。
流年者はどのような研究生活を送っているのか、ご説明しよう。
流年者の所属する研究室は、大学設立当初から存在する歴史ある研究室で、
溶接の研究を行う場所である。
溶接といっても、単純に鉄と鉄をくっつければいいというものではない。
より頑丈で、より早く、より低予算に、より臨機応変に・・・。
より世界を豊かにするために、勤勉なる学生が日夜研究に励んでおり、
工作室では、連日連夜実験を行い、試行錯誤を繰り返している。
しかしながら、中には実験をサッパリ行わない学生も存在する。
それが流年者である。
流年者は、大学という空間があまり好きではなかった。
また、これから大学院に進む他の学生と違い、今年度限りで大学を去る。
そのため、彼が望んだ研究テーマは、
・出来る限り、大学に行かなくてよい。
・出来る限り、自分一人で遂行する。
・実験ではなく、紙の上で完結する。
こんな研究である。
こんな都合のいい研究テーマが、存在するだろうか?
それが、都合よく存在したのだ。
研究テーマは、ようするに、「計算」である。
式に数値を入れて答えを出す、普通の計算。
それをパソコンで行う。
式も数値もすでに用意されているので、流年者の任務は、
数値をパソコンに入力することだけである。
1日で終わってしまいそうだ。
あとは、その結果をコピペして、感想を書いて終わり。
しかし、それではあまりにも怠慢過ぎるので、
毎週火曜日に、その計算の意味を知るための勉強会が開かれている。
月:休み
火:14:00~15:30 勉強会
水:休み
木:休み
金:8:45~12:00 サクラ
土:休み
日:休み
サクラとは、教授が受け持つ授業の人数を増やすための動員のことだ。
黙って座っているのが仕事。
つまり、流年者が頑張っているのは、毎週火曜日の1時間30分のみ。
あとは、たまに英文数ページを訳す仕事が回ってくるだけ。
暇で暇で暇で暇でたまらない。
ちなみに、来週の勉強会は、先生の出張でお休み。
先生は出張が多いので、この2ヶ月で2回しか開催されていない。
こうして、流年者は何の意味も無い研究室生活を送っているのだ。
2006年6月25日日曜日
2006年6月24日土曜日
2006年6月23日金曜日
2006年6月22日木曜日
2006年6月20日火曜日
カツオちらし寿司
2006年6月18日日曜日
2006年6月16日金曜日
登録:
投稿 (Atom)