陸の魚

僕の弟は国立大学の受験が終了した。
前期が落ちていれば後期試験に望むこともできるが、
もはやそれだけの気力は残っていまい。
合格すれば山梨大学、落ちれば日本大学になるだろう。

そして、3浪目も終了したか・・・・。
おつかれさまでした。

最近、体育会の飲み会に行ってきた。
そこで、僕と同回生のヤツともあって、互いの現状を話したりした。
彼は春から地元の市役所に勤めるそうだ。

ちょっと友達にメールを送ってみる。
卒業論文の締め切り間近で忙しいそうだ。
来年からは大学院に進学することになる。

僕はというと、うまくいけば来年に卒論を書き、就職活動することになる。
しかし、おそらく2留するであろうから、来年も今と同じ生活をするだろう。

ああ、そっか・・・・。
僕はずっと立ち止まったままだけど、周囲の時間ってのは常に流れ続けているんだな。
それが、僕のハンドルネームの意味するところ。

大きな川には魚が泳いでいる。
川の流速を基本に、魚ごとに違う速度で泳ぐ。
先に下流へと泳いでいく魚もいれば、逆行してくる魚もいる。
しかし、中にはその川から外れて、陸に上がってしまう魚がいる。
陸に上がった魚も、ピチピチ跳ねれば川に復帰可能だが、タイムリミットまでに復帰できなければ、干乾びるのみ。
無事復帰できたとしても、陸で跳ねた魚の体には大きな傷がついている。

川には流れが急な場所と、緩やかな場所がある。
僕は来年も陸の上だろうけど、魚は川を泳いでこそ魚だからな。
緩やかな場所でもいい。とにかく川に復帰することをオススメする。
緩やかな流れの中でも、速く泳げば早く海に出れるさ。