2004年12月24日金曜日

****或るキモオタの聖夜****

本気で忘れていた。
今日はクリスマスイブではないか・・・・。
コンビニにサンデーを立ち読みに行ったらケーキが山積みしてあるのを見て、やっと気づいた。
家に篭ってゲームばかりしてたから、季節の変化に気づいていなかったぜ。

今年も一人でイブの夜を過ごすことになるのだな。
とはいえ、別に特に欝になるわけでもない。
僕が今夜一人でゲームやっているってのは、この世の中が正しい状態にあることを示しているのだから・・・・。
今晩もおとなしくゲームやることにします。

それにしても、テレビ番組表を見ると世の中のことが想像できてしまう。
一つ物語を作ってみたから、ちょっと読んでくれ。

��***或るキモオタの聖夜****
ここに、ある一人の男がいる。
地味な服装にメガネ、無精ヒゲが目立ち、視線もどこか虚ろな印象を与える。
ここでは彼のことをKと呼ぶことにしよう。
彼がこの世に生まれ落ちて以来24年、一度たりとも彼女がいたことはない。彼の職業は派遣社員で、現在はある工場で働いている。
朝から晩までラインに従事し、決して自分が使うことの無い製品を作り続ける毎日。
そんなある日、彼は昼にコンビニに立ち寄ると、あるものに気がついた。
きらびやかな装飾、紅い服を着た店員、ショートケーキ。
そう、今日はクリスマスイブだったのだ。
子供の頃はサンタクロースの存在を信じ、毎年この日を待ち遠しく思っていたものだ。
彼女がいないことに焦りや葛藤を感じたこともあったが、今はどうだ。
こうして、当日までその日が来ていることに気がつかなくなってしまった。
時間の流れと自分の変化に哀愁を感じつつ、彼はおにぎりとお茶、計350円の昼食を買ってそのコンビニを後にした。

その日の労働を終え帰宅すると、時間はもう夜の8時だった。
特に見たい番組があるわけでもないが、とりあえずテレビをつけ、適当なバラエティ番組にチャンネルを合わせる。
その間に夕食の準備を行う。質素な料理に発泡酒、いつものメニューだ。
時計が9時を刻む。
7時から始まったらしいくだらない番組が終了し、これからどうしようかと思っていたところ、
今日が金曜だということを思い出し、金曜ロードショーにチャンネルを合わせる。
番組は天空の城ラピュタ。
この日、この時間、家にいるのは子供や家族だけという想定の元、このようなプログラムが組まれたに違いない。
彼のような一人で家にいる大人のことなど想定外のようだ。
特にやることも無い彼は、そのままテレビを見続けることにする。
天空の城ラピュタの放映が終わったのは11時30分だった。
子供は寝る時間だし、大人なら今からが本番だろう。
しかし、どちらにも属さぬ彼はやることもなく、いつものようにパソコンに向かい、
お気に入りのサイトを見て回ったり、掲示板に書き込むなどをし、
そうこうしているうちに眠気がさしてきたため、一人布団に入り、電気を消し、眠りに落ちる。
こうして彼の聖夜は終了したのである。

��*****完******

年齢と職業の所は自分に合うように好きに変えてくれ。
図星だというキモオタは出て来い!!

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