ヤフオク商品を発送するため、僕は郵便局へ向かった。
しかしながら、その郵便局はいつになく混んでいたのである。
僕は自分の訪れるタイミングが悪かったのだとも思ったが、
郵便局の様子を一目見ればすぐにわかった。
原因は窓口で騒いでいるババア、こいつである。
僕が郵便局に入って5分。全く進まない。
一体何をやっているのかと様子を見てみると、
このサイトの壁紙のように、同じ絵柄が上下に並んだ紙を見比べている。
つまり、切手を買い求めようとしているのだ。
その切手の絵柄を選んでいるのだ。
さっさと選べ!!と思うところだが、ここでババアの真価を発揮している。
「ほら、青いアレよ。」
青いアレ?アレとは切手を意味しているに違いない。
どうやら、欲しい絵柄は最初から分かっているようだ。
それにしても、特徴が「青い」だけでは探すのが大変すぎるだろう。
水や空が写っていれば、それは青いからな。
15分経過。
窓口にある切手は全部違ったらしく、郵便局員が倉庫とババアの行き来を繰り返す。
「違う。これじゃない。」
「やっぱりさっきの持ってきて。」
背後に10人ほど並んでいることにも気づかず、ババアは無理難題を続ける。
ここで、僕より先に隣にいたおっちゃんがキレた。
「おい、いい加減にせんか!!」
「何言ってるんです?私の番でしょ?順番守りなさいよ!!」
なるほど、自分の順番だから何やってもいいと考えているようだ。
僕は背後からそのババアのやせ細った首を見つめる。
世のため人のため、僕の手刀でそのシワだらけで醜い首をへし折って差し上げようか?
夜中の路上だったら一撃したかもしれないが、ここではさすがに人の目が多すぎる。
郵便局員も順番、つまりババアを優先する気のようだ。
20分経過、ここでやっとキーワードが出る。
「万博」
万博記念切手を欲しがっていたのだ。青とは、地球の青だったのだ。
その30秒後、会計は終了した。
なぜ万博という言葉が出てこないのか?言語障害者は困る。
ババアが何事も無かったように帰ろうとしたので、僕は目の前に立ちはだかり、一言。
「次からはもっと早くお願いしますよ。」
と注意した。
ババアは下を向き、無言で出て行った・・・。
若者のモラル低下、という言葉を聞いたことがある。
なるほど、確かにそうかもしれない。
だが、ババアのモラル低下、という言葉は聞かない。
当然だ。
ババアのモラルは最低で、もはや下がる余地など無いのだからな!!
ババア話シリーズファンです。
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