実に7週間ぶりとなる。
運転免許証を握り締め、名古屋よ、私は帰ってきた!!
ひさしぶり、いや、もはや懐かしく感じる。
洋服や靴、本などを詰めた重いカバン2つを手に持ち、僕は地下鉄本山駅へと降り立った。
ここから自転車に乗り、我が家へと帰るのだ。
・・・・・。
無い。自転車が、無い・・・・。
ちゃんと駐輪場に置いておいたはずなのだが。
管理人に尋ねてみる。
「そんな昔の、とっくに撤去しちゃったよ。」
どうやら、この町は僕の帰還を好ましく思っていないらしい。
仕方が無い。
僕は重いカバン2つを持ち、一人40分ほど歩いて我が家へと帰ってきた。
電気代の請求書が落ちている。2500円。
これはつまり、冷蔵庫代を意味する。
我が家の冷蔵庫は存在するだけで2500円使うようだ。
やっとのことで肩の荷を降ろし、水でも飲もうと台所へと向かった。
そこには、腐った生ゴミが袋詰めにされて置かれていた。
そうだ、うっかり外に出すのを忘れておいてしまったんだ。
袋の中はもはや原型を留めておらず、何が何だか判別が付かない。
指定日ではないのだが、僕は無視して外に出した。
どうやら、この家は僕の帰還を好ましく思っていないらしい。
さて、僕はさっそく自転車回収所へと向かった。
自転車という足が無い僕は、やはり歩くしかない。
また40分ほど歩き、到着する。
・・・・。
無い、どこにも無い。
管理人に尋ねてみる。
「ここに無いなら、無いんだね~。」
どうやら撤去される前に盗まれたようだ。
仕方が無い。
僕はすぐにギガスへ行き、9700円の自転車を買った。
どうやら、この町は僕の帰還を好ましく思っていないらしい。
シートの硬い自転車で帰路につく。
すると、ある交差点にて、
前方から派手な車が、右方からタクシーが走ってきた。
キキキキーーー、ドンッ!!
僕の目の前で交通事故が発生した。そして、バランスをくずした派手な車が、僕のほうへ突っ込んできた。
ドンッ!!
その車は、僕のすぐ傍のガードレールに激突して止まった。
あと2メートル横にいたら、僕は大怪我をしていたことだろう。
どうやら、この町は僕の帰還を好ましく思っていないらしい。
ここまで書いて疲れた。
危ないから今日はもう一歩も家から出ない。
じゃ。
おかえりなさいませ。
返信削除なんだか大変だったみたいですが、
無事で何よりです。